はてな
- ゲーミングPCのストレージはどれくらい必要?
- カスタマイズするならどこのメーカーがおすすめ?
このような方向けの記事です。
ゲーミングPCを購入する際にストレージは明確にどれくらい必要なのか分かりにくいパーツでもあります。
グラボであれば目当てのゲームでどれくらいのフレームレートが出るのかなど指標がありますが、ストレージは結構曖昧です。
本記事では主要なゲームやソフト、データファイルの容量からどれくらいストレージ容量が必要か解説しています。
また、ストレージのカスタマイズ料金はメーカーによってバラバラでどこが安いのかも比較しているので良ければ参考にしてみてください。
PC選び関連記事
ゲーミングPCはSSD500GBが最低限搭載されている
執筆現在どこのメーカーのどのゲーミングPCのスペックを見てもストレージは最低限SSDが500GB搭載されている。
数年前であればグレードの低いゲーミングPCはSSDであれど250GBくらいのものであった。
今グラボで一番性能が低いものではRTX3050になるが、それでも500GBは搭載されているので気にせず購入してもある程度は快適に使うことが出来る。
ただし個人的にはメインストレージSSDは1TBを推奨します。
ゲーミングPCに必要なストレージ容量を考察
筆者の私はHDDとSSDをどのように使い分けているか紹介します。
SSD | Windows OS |
起動に時間がかかるゲーム・ソフト | |
HDD |
動画・音楽などのメディアファイル |
軽いゲーム | |
軽いソフト |
主要ゲームの容量
タイトル | 必要容量 |
Apex Legends | 56GB |
Borderlands3 | 75GB |
CoD Warzone | 175GB |
CS:GO | 15GB |
ELDEN RING | 60GB |
Fortnite | 40GB |
GTA5 | 72GB |
LOL | 16GB |
Minecraft | 1GB |
PUBG | 50GB |
Valorant | 9GB |
最近のグラフィックの綺麗なゲームは50GB近かったり50GB以上ある場合がほとんどです。
ちなみにこれらは公式サイトやSteamなどのストアにある推奨スペックに記載されているストレージ容量です。実際インストールして遊んでみるともっと必要になります。
Apex Legendsは推奨スペックでは56GBと記載されているが実際のサイズを確認すると86.79GBとなっています。
GTA5は推奨スペック72GBのところが105GBとなっています。
ボーダーランズ3は推奨スペック75GBのところが105GBとなっています。
Steamで持っているゲームを確認してみたところいずれも推奨スペックより+30GBほど必要になることが分かります。
Epic Gamesのフォートナイトはほぼ推奨スペック通りとなっています。
Windows10が約30GB、その他必須ドライバなどを考慮すると50GBくらいは埋まります。
なので500GBのSSDを搭載したゲーミングPCを購入した際に自由に使える容量はおよそ400GBくらいとなります。
1タイトル50GB~100GBと幅はありますが、5~7タイトルくらいはインストール出来るでしょう。
ただCドライブは嫌なことに知らぬ間に圧迫してくるものですから、1TBあると結構安心できると思います。
ソフトの容量
Davinci Resolve | 3.3GB |
Premire Pro | 8GB |
Offiece 2019 | 4GB |
Photoshop | 8GB |
動画編集や画像編集、ビジネス向けのソフトはせいぜい10GB程度とそんなに容量を必要としません。
30GBくらいと見積もっておくと良いでしょうか。
データファイルの容量
動画ファイル | ||
1分 | 1時間 | |
フルHD | 0.3GB | 18GB |
4K | 0.8GB | 50GB |
音楽ファイル | ||
192kbps | 6MB | |
256kbps | 8MB | |
320kbps | 10MB |
動画ファイルはそれなりに容量を必要とします。
ゲーミングPCではゲームのプレイ動画を保存したり、その他動画編集に使うファイルも保存するかと思います。
多く保存したいなら基本的にはこれらのデータファイルはHDDへの保存をおすすめします。
データファイルなんてロードに時間がかかるものでもありませんので低予算で容量を確保できるHDDが最適でしょう。
ゲーミングPC価格別でのストレージ搭載量
価格帯によって搭載されているストレージの容量が変わってくることもあります。
- ロースペック:SSD 500GB
- ミドルスペック:SSD 1TB
- ハイスペック:SSD+HDD
メーカーにもよりますが上記のような構成になっていることが多いようです。
実際の販売されているゲーミングPCを例に見ていきたいと思います。
ロースペック
CPU | Intel Core i5-12400F |
グラボ | GTX1650 |
メモリ | 16GB DDR4 |
SSD | 512GB M.2 NVMe |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE認証 |
ケース | G-Tune ミニタワー |
OS | Windows11 Home |
2022年3月現在、最安値であろうこちらのゲーミングPCですが、ストレージはSSD512GBとなっています。
どんなに安いゲーミングPCでも500GBのSSDは最低限搭載されています。
ゲームを5~7タイトルくらいしかしないのであればカスタマイズの必要も無く快適に使うことが出来るでしょう。
ミドルスペック
CPU | Intel Core i7-12700 |
グラボ | RTX 3070Ti |
メモリ | 16GB DDR4 |
SSD | 1TB(M.2規格) |
電源 | 750W 80PLUS GOLD認証 |
ケース | G-GEAR ミドルタワー |
OS | Windows11 Home |
ミドルスペックとなってくるとSSD1TB搭載しているゲーミングPCもポツポツ出てきます。
とはいえ500GBのものもまだまだ多いです。
1TBになってくるとHDDが無くともゲームだけでなくデータファイルの保存にも少し回せるようになるので安心感が違います。
ハイスペック
CPU | Core i9-12900KF |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー 240mm |
グラボ | RTX3080 |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB M.2 NVMe |
HDD | 4TB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 1000W 80PLUS GOLD |
ケース | G-Tune フルタワー |
OS | Windows11 Home |
メーカーによってはハイスペックになってくると標準でSSD+HDDの構成で販売されていることもあります。
SSDにゲームをたくさん入れられる上にHDDにデータファイルを心置きなく保存しておくことが出来るでしょう。
BTOストレージカスタマイズ料金比較
価格帯別での標準ストレージの量に違いがあることをお話しましたが、どこのBTOパソコンメーカーでもカスタマイズすることで自由にストレージ容量を決めることが出来ます。
ロースペックのPCに多い標準SSD500GBのゲーミングPCでもカスタマイズでSSDを1TBに変更したり、HDD2TB増設したりが可能です。
またメーカーによってカスタマイズ料金も変動します。
メーカー | SSD1TB(Gen3) | SSD1TB(Gen4) | HDD1TB | HDD2TB | HDD4TB |
---|---|---|---|---|---|
ストーム | +7,000 | +13,000 | +5,000 | +6,500 | +10,000 |
ツクモ | +9,700 | +22,400 | +6,300 | +8,000 | +11,000 |
パソコン工房 | +8,250 | +18,150 | +6,600 | +8,580 | +13,750 |
フロンティア | +8,000 | +20,000 | +8,000 | +11,000 | +16,000 |
SEVEN | +7,610 | +14,400 | +5,900 | +8,980 | +10,700 |
ドスパラ | +11,000 | +24,000 | +6,380 | +7,810 | +11,330 |
G-Tune | +10,980 | +16,390 | +7,590 | +9,790 | +13,090 |
ASTROMEDA | +31,280 | / | / | +6,600 | +9,000 |
アーク | +5,220 | +13,480 | +4,650 | +6,240 | +7,110 |
サイコム | +10,590 | +12,500 | +6,840 | +9,080 | +12,050 |
それぞれのメーカーで標準でSSDが500GB搭載されているゲーミングPCのストレージをカスタマイズしてみた時の価格比較をしています。
ドスパラなどはゲーミングPCのモデルによって多少カスタマイズ価格が前後しますが、そんなに違いが無いので参考にしてみてください。
ちなみに複数の選択肢がある場合は最安値のパーツを選択しています。例えばGen3の1TBもCrucialとかサムスンとかで価格が違います。なので選択できる最安値のものを選択しています。
アークがストレージカスタマイズかなり安いですけど、そもそもPC自体の価格もメーカーによって違います。
同じスペックに揃えた場合はどこが安いのかも比較する必要も出てきます。
OS | Windows10 HOME |
CPU | Intel Core i7-12700 |
GPU | Geforce RTX 3060 12GB |
メモリ | 16GB DDR4 |
電源 | 700~750W GOLD |
SSD | M.2 NVMe 1TB |
マザボ | B660 |
ケース | 標準 |
例えば上記のスペックのゲーミングPCが欲しい時にどこが安いのか比較すると下記のような感じになりました。
下記モデルのPCを上記スペックにカスタマイズしています。
メーカー | モデル | 送料込み価格 | 相違点 |
ストーム | PG-PH12 | ¥197,600 | |
パソコン工房 | LEVEL-M066-127-RBX | ¥198,081 | |
フロンティア | FRGXB660/C | ¥208,600 | HDD2TB付き/850W GOLD |
ドスパラ | GALLERIA XA7C-R36 | ¥209,280 | |
ツクモ | G-GEAR GA7J-E221/B | ¥211,000 | |
G-Tune | G-Tune HM-B | ¥223,960 | メモリ32GB/i7-11700F |
アーク | AG-IC12B66AGA6-SSGE | ¥224,880 | |
SEVEN | ZEFT G27JO | ¥229,850 | |
ASTROMEDA | Astromeda SIRIUS | ¥237,440 | 850W BRONZE |
サイコム | G-Master Spear Z690/D4 | ¥251,690 | マザボH670 |
VSPEC | VSPEC 第12世代Intel ATXスタンダード | ¥260,700 |
同スペックを比べた時にも安いしカスタマイズも安いのはストームであることが分かりました。
ゲーミングPC必要ストレージ まとめ
PC用途 | SSD | HDD | おすすめ度 |
5タイトルくらいのゲームしかしない | 500GBで十分 | 不要 | |
たくさんのゲームをプレイする | 1TB以上 | 不要 | |
ゲームもするし、動画編集などもする | 500GB~ | 1TB~ |
今では最低限500GBのSSDが搭載されているので、ゲームしかしないよという方なら特に何も考えずとも快適に利用できるかと思います。ゲーミングPCに必要なストレージ容量を解説してきました。
ただ最近のゲームは容量が非常に大きくなってきているので、将来的にやりたいゲームが増えるかもしれないと不安な方は1TBにカスタマイズしたりすると良いでしょう。
動画編集をガッツリやっていきたいならHDDがあった方が安心でしょう。そんなに高くも無いので可能なら2TBあると更に安心です。
まぁ最悪ストレージは後から自分で増設しやすいパーツでもあります。USBタイプのHDDやSSDもあるので簡単に増設可能です。
個人的にはSSD1TBくらい積んでおけばとりあえず安心かなと思っています。