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- グラボは持ってるから安くゲーミングPCを手に入れたい
- グラボ以外を最新のパーツに変えたい
- グラボなしBTOパソコンってどうなんだろう?
本記事の内容
- グラボなしBTOパソコンのメリットとデメリット
- グラボなしBTOパソコンの注意点
- グラボなしパソコンを買えるおすすめBTOメーカー
- おすすめのグラボなしBTOパソコン
パソコンのパーツはそのまま流用できることが多い。特に高額なグラボは次のPCにも使って予算を抑えたいという方もいらっしゃるでしょう。
本記事ではグラボなしBTOパソコンのおすすめメーカーとモデルを紹介しています。
グラボを流用したいと考えている方は必見です。
ただし、デメリットや注意点もあり合わせて解説もしていますので是非参考にしてみてください。
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目次
グラボなしBTOパソコンのメリット・デメリット
既にグラボを所有していて、グラボ以外のパーツを更新したいと考えるとなるとグラボを搭載していないBTOパソコンの購入を検討されるかもしれません。
グラボなしBTOパソコンのメリットとデメリットは以下の通り。
メリット
- グラボが無い分安く購入可能
- グラボ以外を最新パーツに更新できる
デメリット
- 多少の知識は必要
- 交換作業が面倒かも
- モデルによっては互換性無し
グラボ単体では現在安いもので3万円程度、高いもので20万円越えと様々ですが、いずれにしてもグラボを搭載していない分、安く購入することが出来るでしょう。
今現在のパソコンが古いCPUであったり、HDDしか搭載していないのであれば、新たにBTOパソコンを購入することで最新のCPUやSSD搭載へと化けることが出来ます。
グラボの性能に不満が無いのであれば安く最新パーツに更新することができますね。
もちろんデメリットもあります。
グラボを旧パソコンから取り外して新パソコンへと換装する際に、ケースのバックパネルを外したり、グラボをマザボのPCIeスロットへの装着、簡単ではありますが配線作業など多少の知識は必要になってきます。
そもそも完全に新しくグラボ搭載のゲーミングPCを新たに購入するのであれば届いてすぐに使うことが出来ます。グラボなしのPCはグラボのドライバもインストールされていませんので、対応したドライバを自らインストールする必要もあります。このように交換作業を面倒に感じるかもしれません。
グラボなしBTOパソコンのスペックによってはケースが小さくてグラボが入らなかったり、電源容量不足で動作不可だったりもしますので注意も必要です。
これらのデメリットをデメリットとも感じない方ならグラボの流用でグラボなしBTOパソコンを購入しても良いでしょう。
あとは2022年10月頃にRTX40シリーズが販売されるとのことなのでグラボなしBTOパソコンを購入しておいて、後から自分でグラボだけ買うという風にできますね。
グラボなしBTOパソコンの注意点
ケースにグラボが収まるか
新しく購入するPCケースに所有しているグラボがきっちりと収まるのか確認する必要があります。
BTOメーカーによってはゲーミングPCとグラボなしモデルでは使用しているケースが異なる場合があります。
ビジネス向けとして販売している可能性があるので、それらのPCはグラボを搭載することを想定していない構造かもしれません。
となるとグラボのサイズによってはケース内に入りきらない可能性が出てきます。
個人的には「ミドルタワー」ケースなら安心かなと思います。
グラボとCPUのバランスを考える
グラボとCPUの性能のバランスも考えるようにしましょう。
グラボの性能が高いのにCPUの性能が低いものだと、グラボの性能を最大限引き出せないことになります。

これまたゲーム向けではないグラボなしBTOパソコンではCPU性能の低いものが採用されているかもしれません。
この記事を読んでくださっている方もグラボ所有しているかもしれませんが、性能は人それぞれです。なので一概にどのCPUがおすすめとかは言えません。
ただ、ゲーム用途として運用するはずなので今から買うなら最低限『Intel Core i5-12400』を搭載するようにしておくと良いかと思います。
現行グラボとCPUの主な組み合わせ例
グラボ | CPU |
RTX3090 Ti | Intel Core i9
AMD Ryzen9 |
RTX3090 | |
RTX3080 Ti | Intel Core i7~i9
AMD Ryzen7~9 |
RTX3080 | |
RTX3070 Ti | Intel Core i7
AMD Ryzen7 |
RTX3070 | |
RTX3060 Ti | Intel Core i5~i7
AMD Ryzen5~7 |
RTX3060 | |
GTX1660 Ti | Intel Core i3~i5
AMD Ryzen5 |
RTX3050 | |
GTX1660S | |
GTX1650 |
電源容量は足りるか
電源容量が足りるかも確認しましょう。
グラボはPCパーツの中でも最も消費電力の大きいパーツでもあります。
グラボなしBTOパソコンではグラボの無い状態での最適な電源容量である可能性があります。
そこにグラボを付け足しても電源容量が足りずに動作しないなんてこともあり得ます。
ゲーミングPCでは最低限500W、ミドルスペックでは700W前後、ハイスペックでは850W~1000Wほどは必要になります。
所有しているグラボと新しいPCのスペック的に電源容量が足りるのかもしっかりと確認するようにしましょう。
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ゲーミングPCの電源ユニット選び方とおすすめメーカー
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そもそもグラボの性能に不満は無いか
グラボを流用したいと考えている方も多いでしょうけど、そもそも現在のグラボの性能に不満は無いか改めて考えましょう。
ゲームのグラフィックの向上とともにグラボの要求スペックも年々高くなってきています。
数世代前のグラボでは、もはや役不足である可能性も否めません。
例えばエルデンリングの推奨グラボはGTX1070ですが、前世代ハイエンドのGTX980 Tiだと推奨スペックを満たせないです。
グラボの性能不足を感じているなら、いっそのこと丸々ゲーミングPCを新調したほうが良いこともあるでしょう。
2022年の現行グラボの性能目安を載せておきますので参考にしてみてください。
グレード | 性能目安 |
NEW! RTX4090 | 4K 高画質・高フレームレート |
NEW! RTX4080 | |
NEW! RTX4070 Ti | 4K 高画質 |
RTX3090 Ti | |
RTX3090 | |
RTX3080 Ti | 4K 低画質 WQHD 高画質 |
RTX3080 | |
RTX3070 Ti | WQHD 低中画質 フルHD 240fps安定 |
RTX3070 | |
RTX3060 Ti | フルHD 144fps安定 (240fpsも狙えるが安定ではない) |
RTX3060 | |
GTX1660 Ti | フルHD 144fps (場面によっては100fpsくらいまで落ち込む) |
RTX3050 | |
GTX1660 SUPER | |
GTX1650 | フルHD100fps |
グラボなしBTOパソコンおすすめメーカー
ストーム
グラボなしBTOパソコンを購入するなら『ストーム』がおすすめです。
ストームではゲーミングPCにも使われているケースが採用されたグラボなしPCが販売されているからです。なのでケースサイズ的には問題ないので安心です。
また電源も850W搭載されているので上位グラボでも容量が足りることが多いでしょう。
「スペックからBTOパソコンを探す」という項目があるので、GPUのプルダウンからCPU内蔵を選ぶことでグラボなしパソコン一覧を見ることが出来ます。
あとはCPUとかケースサイズも好みの物にソートしたりと、目当てのPCを探しやすいかと思います。
SEVEN
SEVENもグラボなしパソコンが多く販売されているのでおすすめです。
常にウィークリーや日替わりなど何かしらのセールが開催されているので目当てのパソコンを安く購入できるかもしれません。
カスタマイズ性が高いのでどんな要望でも叶えられそうです。
同じくSEVENでもスペック検索にて「インテル内蔵グラフィック」を選択できるのでグラボなしパソコンを探しやすいです。
ただし見た感じだと電源容量が350Wなどのものが多く、絶対に確認するようにしてください。
グラボなしのおすすめBTOパソコン
ロースペック向け:MA-12D
CPU | Intel Core i5-12400 |
GPU | オンボード |
メモリ | 8GB DDR4 |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
電源 | 850W 80PLUS GOLD認証 |
ケース | MetallicGear NE520A ミドルタワー |
OS | Windows11 Home |
ポイント
- コスパ良し
- 電源容量多め
ロースペック~ミドルスペック向けならストームから販売されている「MA-12D」がおすすめです。
CPUがIntel Core i5-12400と十分に高性能で現在のロースペックゲーミングPCに搭載されているCPUです。
SSDが500GBで用途によっては足りないかもしれないので、必要に応じてカスタマイズで容量アップやHDDの増設をしてください。
メモリが8GBなので、いけないことは無いけど、可能なら16GBにアップグレードすることを推奨します。
電源が850Wと容量も多くハイエンドグラボも一応搭載可能。80PLUS GOLDと品質も高く電気代削減にも繋がります。
ケースがMetallicGear NE520A ミドルタワーでストームで販売されているゲーミングPCと同じものなので問題ありません。デザインも良い。
ロー~ミドルスペック構成にしたいならおすすめの1台です。
ミドルスペック向け:MA-12C
CPU | Intel Core i7-12700 |
GPU | オンボード |
メモリ | 8GB DDR4 |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
電源 | 850W 80PLUS GOLD認証 |
ケース | MetallicGear NE520A ミドルタワー |
OS | Windows11 Home |
ポイント
- コスパ良し
- 電源容量多め
ミドルスペック向けならストームから販売されている「MA-12C」がおすすめです。
CPUがIntel Core i7-12700とミドルスペックグラボに最適で性能も良いです。
SSDが500GBで用途によっては足りないかもしれないので、必要に応じてカスタマイズで容量アップやHDDの増設をしてください。
メモリが8GBなので、いけないことは無いけど、可能なら16GBにアップグレードすることを推奨します。
電源が850Wと容量も多くハイエンドグラボも一応搭載可能。80PLUS GOLDと品質も高く電気代削減にも繋がります。
ケースがMetallicGear NE520A ミドルタワーでストームで販売されているゲーミングPCと同じものなので問題ありません。デザインも良い。
ミドルスペック構成にしたいならおすすめの1台です。
ハイスペック向け:SR-ii9-9260H/S7/W11/LW
CPU | Intel Core i9-12900k |
GPU | オンボード |
メモリ | 16GB DDR4 |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE認証 |
ケース | Thermaltake Versa H26 ミドルタワー |
OS | Windows11 Home |
ポイント
- ハイスペック向けCPU
- 水冷クーラー
- 無線LAN対応
ハイスペックグラボ向けならSEVENから販売されている『SR-ii9-9260H/S7/W11/LW』がおすすめです。
CPUがIntel Core i9-12900Kと現行最高峰のゲーミング性能を持ち、ハイエンドグラボの性能を余すことなく引き出してくれます。
メモリが16GBと十分です。ただCPU性能的に動画編集も視野に入れるという方も多いでしょうから、その場合は32GBへのアップグレードも推奨。
SSDが500GBで用途によっては足りないかもしれないので、必要に応じてカスタマイズで容量アップやHDDの増設をしてください。
ケースはThermaltake Versa H26 ミドルタワーでゲーミングPCにも使われているモデルなので安心です。
電源は500Wなのでハイスペックグラボでは足りないでしょう。グラボに合わせて電源を変更してください。ただこのケースではカスタマイズにて850Wまでしか選択できません。(ケースに大きな容量の電源が収まらないため)
一応850Wあれば現行基準ではRTX3090くらいまでなら動かせますけど、次世代のRTX40シリーズハイスペックモデルでは1200W積んでおきたいところ。
水冷CPUクーラー搭載していたり無線LANやBluetoothに対応していたり、何かとハイスペックです。
ハイスペックグラボを持っているならおすすめの1台です。
最新CPU:ZEFT Z30W
CPU | Intel Core i9-13900K |
GPU | オンボード |
メモリ | 16GB DDR4 |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE認証 |
ケース | Cooler Master CM694 ミドルタワー |
OS | Windows11 Home |
最新CPUでハイスペック向きのグラボなしPCならSEVENの『ZEFT Z30W』がおすすめです。
Intel 13世代 Core i9-13900Kとゲーム性能、クリエイティブ性能ともに最強のCPUで最新スペックとなります。
既に販売されている新世代のハイエンドであるRTX4090との相性が良いのはもちろん、今後販売されるであろうRTX4080などにもぴったりでしょう。
ただし電源が650Wとハイスペックグラボを動かすには不十分なので850Wもしくは余裕を持ちたいなら1000Wへのカスタマイズ推奨です。
メモリが16GB、SSD容量が1TBとノンカスタマイズでもある程度満足は行く構成かなと思います。動画編集などガッツリやるかもという方はメモリ32GBあった方が良かったりHDDも増設したりもおすすめ。
ケースはCooler Master(クーラーマスター)のCM694と自作PCユーザーにも人気のあるケースで冷却性に優れています。ハイスペックPCだとどうしても発熱が激しいので冷却性の高いPCケースで安心。
グラボ取り外し・取り付け手順
取り外し(旧PC)
- PCケースのサイドパネルを開く
- グラボに接続されたコネクタを引き抜く
- グラボを止めているネジを外す
- PCIeスロットのラッチを外す
- グラボを取り外す
取り付け(新PC)
- PCケースのサイドパネルを開く
- グラボ取り付け位置を確認
- グラボ取り付け位置対象のバックパネルを外す
- PCIeスロットにグラボを取り付ける
- グラボをネジ止めする
- グラボに配線をする
- ケースサイドパネルを閉めて完了
BTOパソコンのグラボなし まとめ
BTOパソコンのグラボなしについて解説してきました。
- ケースにグラボが収まるか
- グラボとCPUの性能バランスを考える
- 電源容量は足りるか
- そもそもグラボの性能に不満は無いか
今持っているグラボをそのまま流用しようと考えグラボなしBTOパソコンを購入する上では上記のことを気にするようにしましょう。
予算は抑えられるかもしれませんが、グラボの取り付け・取り外しが不安だったり、現状のグラボの性能に不満があるなら素直にグラボ搭載のゲーミングPCの購入をおすすめします。
当サイトでは様々なニーズに合わせたおすすめのゲーミングPCも紹介しています。
それでもグラボなしBTOパソコンが欲しいなら『ストーム』か『SEVEN』での購入がおすすめです。
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