はてな
- ゲーミングPCってうるさそう
- 静かなゲーミングPCが欲しい
このような方向けの記事です。
ゲーミングPCはうるさいのではないかと不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
確かに負荷をかけるとどうしてもファンが高速回転するなどして音がうるさいです。それに対する対処法とか静かなPCは無いかと悩んでいるかもしれません。
本記事ではおすすめの静音ゲーミングPCの紹介をしています。
ゲーミングPCの音が気になるという方は必見です。
静音ゲーミングPC おすすめモデル
- サイコム:Silent Master NEOシリーズ
- サイコム:Silent Master PROシリーズ
- SEVEN:ZEFTシリーズ
一人で使うなら音をあまり気にしなくてもOK
多くの方がゲーミングPCを使う環境って自分だけの部屋で使用すると思います。
家族同居だとしても自分しかいない空間なのであれば、ゲーミングPCの音は実はあまり気にしなくてもOKです。
気にしなくても良いというか気にならないと言うのが正解かもしれない。
確かにゲームなど高負荷がかかっている時はうるさいかもしれないです。
しかしゲームプレイ時は基本的にはヘッドセットやらイヤホンやらを耳に付けてプレイするはず。
ただでさえヘッドセットやイヤホンを付ければ周りの音をシャットアウトできる上に、プラスでゲーム音も混ざればPCの騒音なんて一切聞こえません。
Discordなどで通話するにしても余程マイクに近くないと音は拾わないでしょう。なんならDiscordはノイズキャンセリング優秀で声以外の雑音をあまり拾わない。
家族共用スペースにてゲーミングPCの使用を考えているなら音を気にする必要があるかもしれませんが、一人で使用する分には音は気にならないっていうのが事実です。
だったらコスパに優れたゲーミングPCを買った方が良いとは個人的には思っています。(静音特化PCはちょっと割高)
-
【2024年】予算別ゲーミングPCおすすめ!コスパや性能で選ぶべきモデル!
続きを見る
ゲーミングPC 静音モデル おすすめ
一人で使う分にはゲーミングPCの騒音はあまり気にしなくても良いとは記述しましたが、それでも気になるという方や共有スペースで使用する方は静音性に優れたゲーミングPCが気になるでしょう。
本記事では以下の3つのシリーズの静音ゲーミングPCを紹介します。
サイコム:Silent-Master NEO シリーズ Intelモデル
サイコムのSilent Master NEOシリーズのIntel CPUモデルには3種類あります。
性能に差はありますが、静音性に関しては全モデル同じなのでスペックや価格から選ぶようにすると良いでしょう。
簡単なスペックは下記の通り。相違点は赤字で記載しています。
Z790/D5 | Z790/D4 | Z790-mini/D4 | |
CPU | Core i5-13600K | Core i5-13600K | Core i5-13600K |
マザボ | ASRock Z790 Pro RS | MSI PRO Z790-A WIFI DDR4 | ASRock Z790M PG Lightning/D4 |
メモリ | 16GB DDR5-4800 | 16GB DDR4-3200 | 16GB DDR4-3200 |
グラボ | ASUS製 RTX3060 | ASUS製 RTX3060 | ASUS製 RTX3060 |
SSD | 500GB | 500GB | 500GB |
電源 | 650W 80PLUS GOLD | 650W 80PLUS GOLD | 650W 80PLUS GOLD |
ケース | CoolerMaster Silencio S600(ミドルタワー) | CoolerMaster Silencio S600(ミドルタワー) | CoolerMaster Silencio S400(ミニタワー) |
静音にとことんこだわっているので基本的にはこの3モデルから選んでよいと思います。
ただ徹底的に静音仕様にしているので、ゲーミング性能が同じ他のゲーミングPCに比べると価格は高め。コスパ重視ならこの後に紹介するモデルでも良いでしょう。
Silent-Master NEO Z790/D5
スペック重視向けのモデルです。
最新DDR5メモリ搭載で32GBと大容量でもあります。DDR4とは互換性が無く、まだまだDDR4が主流ですが、この先DDR5が主流になると考えると選択しておくのは有り。
ケースはCoolerMaster Silencio S600(ミドルタワー)で静音性に優れたケースです。フロントとリア共に静音性に定評のあるNoctua製のファンを採用。
CPUクーラーもNoctua NH-U12Sで静音性にこだわっています。
標準でDVDドライブ搭載で、もし不要なら「なし」を選択することで少しだけ安くもなる。さらにドライブの動作音も無くなるので静音性重視ならなしがおすすめ。
肝心のゲーミング性能ですが、標準ではグラボがRTX3060なのでフルHDであれば144fps安定プレイ可能です。カスタマイズでGTX1650 / RTX3050 / 3060 Ti / 3070 Tiを選択することも出来る。ただ3070 Tiは電源容量が750W以上のものにカスタマイズする必要もある点には注意。
SSDは500GBと一般的ですが、最近主流となりつつあるNVMe M.2 ではなくSATAである。ぶっちゃけSATAもM.2も体感出来るほど速度差は感じないだろうけどM.2へのカスタマイズも可能。
3モデルの中では最もスペックに優れているモデルです。
Silent-Master NEO Z790/D4
コスパ重視なモデルです。
メモリがDDR4なので先ほどのモデルよりも価格が安くなっています。16GBとゲーム用途なら十分です。
マザーボードはMSI PRO Z790-A WIFI DDR4とその名の通り3モデルで唯一標準で無線LANにも対応したモデルです。
ケースやファン周りは先程のD5と同じ構成。
ケースがCoolerMaster Silencio S600(ミドルタワー)でリア・フロントにNoctua製ファン、CPUクーラーがNoctua NH-U12Sです。
同じく光学ドライブ搭載で不要な場合は「なし」を選択しておくと良いでしょう。
グラボは標準でRTX3060でカスタマイズでGTX1650 / RTX3050 / 3060 Ti / 3070 Tiを選択することも出来る。3070 Tiは電源容量が750W以上のものにカスタマイズする必要もある点には注意。
SSDは500GBと一般的ですが、最近主流となりつつあるNVMe M.2 ではなくSATAである。
Z790/D5よりも機能削減したりとコスパ重視なモデルです。
Silent-Master NEO Z790-mini/D4
コンパクトが良いという方向けのモデルです。
メモリはDDR4で16GBとゲーム用途なら十分です。
マザボがASRock Z790M PG Lightning/D4でmicroATXという少しだけ小さい基盤で拡張性に劣るサイズです。といってもマザボのPCIeスロットなんてほとんどの人が使わないので拡張性は不要ではあります。
ケースがCoolerMaster Silencio S400(ミニタワー)とミドルタワーよりも一回り小さいので少しでもコンパクトな方が良いという方の選択肢となるでしょう。
リア・フロントにNoctua製ファン、CPUクーラーがNoctua NH-U12Sです。
グラボは標準でRTX3060でカスタマイズでGTX1650 / RTX3050 / 3060 Ti を選択することも出来る。
SSDは500GBと一般的ですが、最近主流となりつつあるNVMe M.2 ではなくSATAである。
他2モデルとは違いコンパクトなモデルです。
サイコム:Silent-Master PRO シリーズ
Silent-Master PRO Z790/D5 | Silent Master PRO Z790 Mini/D4 | |
CPU | Core i7-13700T | Core i7-13700T |
マザボ | ASRock Z790 Pro RS | ASRock Z790M PG Lightning/D4 |
メモリ | 16GB DDR5 | 16GB DDR4 |
グラボ | RTX4060Ti | RTX4060Ti |
SSD | 1TB | 1TB |
電源 | 660W PLATINUM | 660W PLATINUM |
ケース | Fractal Design Define 7 Compact | Fractal Design Define 7 Mini |
ファンレスCPUクーラーと低電圧版CPUの組み合わせにより更なる静音化を実現したモデルです。
ケースは静音性と冷却性に定評のあるFractal Design Define 7 シリーズでCompactはミドルタワー、Miniはミニタワーとサイズが異なります。
グラボはカスタマイズにてRTX4070やRTX4070 Tiも選択可能。
上記標準スペックでも30万円近くとかなり高級だが静音性に超絶特化したモデルです。
パソコンショップSEVEN:ZEFTシリーズ
おすすめモデル
モデル | グラボ | CPU | メモリ | SSD |
ZEFT Z43IAA | RTX4060 | Core i5-13400KF | 32GB DDR4 | 1TB Gen4 |
ZEFT Z44S | RTX4060 | Core i7-13700KF | ||
ZEFT Z42HA | RTX4060 Ti | Core i7-13700F |
サイコムの静音PCに比べると静音性には劣りますが、それに比べると圧倒的に安価なSEVENのZEFTシリーズの静音ケース採用モデルです。
ケースがCoolerMaster Silencio S600やFractal Define 7 Compact TGなどを採用しているため静音性には優れています。
PCでうるさいパーツ
ファン
PCがうるさいと感じる主な原因はファンの音でしょう。
ファンはケースファンとCPUクーラーのファン、そしてグラボのファンがあります。
特にゲーミングPCでは冷却性能を高めるためにケースファンが複数搭載されていたり、CPUクーラーのファンもうるさかったりする。
当然ですが、ゲーム稼働時にはグラボもガッツリ使うのでファンが回る。
高速回転している時は『ゴーーッ」と鳴るほどです。
DVDドライブ
最近はそもそもDVDドライブを内蔵していないデスクトップゲーミングPCも増えてきましたが、王手BTOメーカーではまだまだ内蔵されています。
DVDドライブはディスクを入れていなくとも『ジーーーーー』と言った音で常に鳴ります。
ゲームもSteamやOriginなどのプラットフォームからダウンロード方式なのでディスクは使いません。
またアニメやドラマ等映像作品もサブスクが主流となってきていますので、PCにおいてDVDドライブの需要は確実に減少しています。
なので静音にこだわるのであればDVDドライブの無いモデルを探すのも一つでしょう。
静音ゲーミングPC 構成のコツ
静音ケース
騒音を内部に留めておくというシンプルかつ最も効果的そうで助長してくれるのが静音ケースを選ぶことです。
PCケースは通気性を重視したフロントやトップがメッシュタイプの物と静音性の為にメッシュの無いパネルの物がある。
後者は音の漏れる隙間が少ないためにファンの音が聞こえにくい仕様になっている。
また静音ケースは吸音材がケース内部に付いていたり音を徹底的に漏らさない工夫がされていたりもする。
人気のメーカーとしてはFractal DesignやCooler Masterが挙げられる。
静音ファン
主な音の発生源であるケースファンを静音仕様にすることでゲーミングPCの音を抑えることも出来ます。
静音性に優れた最も有名なファンはNoctua製のケースファンでしょう。
本記事で紹介する静音ゲーミングPCにもこのNoctua製のケースファンが採用されていたり、カスタマイズ豊富なメーカーでは選択することも出来るので確認してみもよいでしょう。
電源ユニット
電源ユニットも高品質なものを選ぶことで静音に繋がるパーツです。
電源でいう品質とは80PLUSというグレードのことを指し、変換効率が異なります。
デスクトップPCも電源ユニットとコンセントを繋ぎ電気を受け入れています。コンセントは交流ですが、PCや家電は直流で動作します。
電源ユニットは交流を直流に変換する役割も持っており、その時の変換効率が80%以上であるものを80PLUS認証とされています。名前の通りですね。
出力 | |||
規格 | 20% | 50% | 100% |
80PLUS STANDARD | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
80PLUS TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
PCの電源容量は総消費電力の2倍になるようにするのが最適とされています。その理由が上記表の通り出力が50%の時が一番効率が良いからですね。変換効率が良いことで発熱を抑えられるので電源自体のファンの音が軽減されたり、ケース内の温度を少しでも上昇させずに済むのでケースファンが高回転しなくて済む事にも繋がります。
そしてゲーミングPCの騒音が気になるのはゲームプレイ中などの高負荷時でしょう。もう一度言いますが総消費電力の2倍が最適ということはゲームなど高負荷時に出力が50%の状態になっているということ。その時の効率が90%である80PLUS GOLD以上の高品質なものを選ぶと良いでしょう。現状BTOゲーミングPCでは80PLUS BRONZEが最低限搭載されているが予算が許すなら高グレードへのカスタマイズも検討してみてましょう。
また有名かつ品質の良いメーカー製の電源ユニットを選ぶようにすると良い。
電源ユニットおすすめメーカー
- Seasonic
- Corsair
- ANTEC
- CWT
ストレージ
ストレージはHDDよりもSSDの方が静音性に優れています。
HDDの場合は「ガーーッ」みたいな音が鳴ります。SSDは構造が違うために騒音を発することがありません。
最近のBTOゲーミングPCではSSDのみの構成が一般的になっています。徹底的に静音性に特化させたいならHDD非搭載のままにしておきましょう。
ただSSDは1GBあたりの価格がHDDに比べて高価なので容量を確保しづらいのが難点です。例えば動画編集とかガッツリやるなら素材である動画ファイルをたくさん保存しておきたいはず。動画は1つのファイルだけで数十GB、下手すると100GB越えになってくるのでSSDだけでは足りないことが懸念されます。PCの用途がゲームオンリーならSSDのみで良いかなと思いますが、そこは自身の用途に合わせてHDD搭載するか決めましょう。
-
ゲーミングPCにSSDあればHDDいらない?あった方が安心です
続きを見る
静音ゲーミングPC販売メーカー
上記2つのメーカーでは公式サイトにて『静音PC』としてゲーミングPCの販売を実施している。
どちらもカスタマイズ性も豊富で品質にもこだわりのあるメーカーで、様々なニーズに応えてくれるでしょう。
ゲーミングPCうるさくなった?
このような方は、ファン周りに埃(ほこり)が溜まって冷却性能が低下している可能性があります。
埃が空気の流れ(エアフロー)の邪魔になっていたり、ファンに付いていると冷却性が下がるので、それでもファンは温度を下げようと高負荷で回るようになる。
ケースのサイドパネルを開けてみてファンを一度見てみると良いかもしれません。埃が付いているようであれば除去しましょう。
ゲーミングPC 静音 まとめ
静音ゲーミングPC おすすめモデル
- サイコム:Silent Master NEOシリーズ
- サイコム:Silent Master PROシリーズ
- SEVEN:ZEFTシリーズ
ゲーミングPCの静音性について解説とおすすめ静音モデルの紹介でした。
これからゲーミングPCを購入する中で静音性にこだわるのもありですが、あまり神経質になる必要はあまりないと思っています。
どうしてもBTOパソコンでは静音性に着目するとメーカーやスペック等選択肢が狭くなってしまったりするので、よく考える必要がありそうです。
ただ静音性もゲーミングPCを選ぶ上での判断材料のひとつです。重視するのであれば本記事紹介モデルがおすすめです。